エンゲージメントとは
会社と従業員が互いに良い影響を与え合い、双方向にポジティブな価値を生み出している状態を示す指標です。
従業員のやりがい(手応え)と、会社側の環境整備や働きかけの双方が噛み合って初めて成り立つ概念であるため、双方の視点から組織改善に向けた議論を行うことができます。
一般的にエンゲージメントサーベイとは、組織単位(全社・部署)でエンゲージメントの状態を可視化する機能であり、個人の状態ではなく組織の状態を把握することを目的としています。
似た機能に「パルスサーベイ」がありますが、パルスサーベイは個人のコンディション把握が目的で、対象・目的が異なります。
エンゲージメントサーベイは「組織の健康診断」、パルスサーベイは本人が自覚しているものを回答する「個人の問診票」というイメージでご理解ください。
実施の推奨頻度・時期
エンゲージメントサーベイは、組織の状態を定点観測し、改善アクション(PDCA)を回すために、年1〜2回(半年に1回、または年に1回)の実施を推奨しています。
実施頻度(年1〜2回)
網羅的な設問で組織の状態を測る調査のため、頻繁な実施は従業員の回答負担となります。
また、抽出された課題に対して「改善アクションを実行し、変化が数値に表れるまでの期間」を考慮しても、半年〜1年周期での実施が最も効果的です。
※毎月などの短期的な変化や個人コンディションを把握したい場合は、「パルスサーベイ」の併用が適しています。
実施のタイミング
事業計画や組織施策の振り返り・計画策定のタイミングに合わせることで、サーベイ結果を次期の組織づくりに活用しやすくなります。
また、率直な回答を得るため、決算期などの繁忙期や、大規模な人事異動直後のバタバタした時期を避けて設定することをおすすめします。
設問数
従業員に90問の固定設問(1〜7の7段階評価)に回答してもらい、組織の状態を多角的に測定します。
設問は大きく2つの結果指標(組織コミットメント・ワークエンゲージメント)と11の要因カテゴリで構成されています。
また、固定設問に加えて、自社独自の確認したい項目(自由記述・選択式など)を「カスタム設問」として最大10問まで追加できます。
※回答所要時間の目安は1回あたり約15分程度です。
回答の心理的安全性
個人の状態ではなく組織の状態を把握することを目的としていることから、メンバーが安心して率直な意見・回答を入力できるよう、以下の仕様で心理的安全性を確保しています。
完全匿名の回答方式
回答内容は匿名で集計され、管理者であっても誰がどのように回答したかを特定することはできません。
少人数組織のレポート非表示
回答者が3名以下の組織(部署)はレポートが生成されない仕組みになっており、少人数による個人の特定を防ぎます。
総合スコア
総合スコアの結果指標は「ワーク・エンゲージメント」「組織コミットメント」から構成されています。カオナビのエンゲージメントでは、これら2つの結果指標を同等の力関係と捉え、総合スコアを算出しています。
総合スコアを構成するワーク・エンゲージメントは「仕事全般に対するポジティブな意識や状態」、組織コミットメントは「組織への愛着と定着意向」を表します。
この2つを統合することで、従業員が仕事にも組織にも前向きに関われているかという、総合的なエンゲージメント状態を把握できます。
ベンチマーク(比較する基準)データ
カオナビ利用の有無に関わらず、市場の正社員の方を対象に5,000サンプルを回収し、ベンチマーク値を算出しています。
※業種や従業員規模数を絞らず、5,000サンプル全体との比較となります。
利用の流れ
| フェーズ | No | 実施者 | 実施内容 |
|---|---|---|---|
| 【準備】サーベイの作成 | 1 | 人事 | 基本設定でサーベイ名・回答予定期間・補足説明を入力します。本運用前に確認したい場合は「テスト運用」にチェックを入れます。 |
| 2 | 人事 | 対象者を、所属や基本情報の条件で絞り込みます。 | |
| 3 | 人事 | (任意)固定の90問に加えて、カスタム設問(自由記述・ラジオボタン・チェックボックス)を最大10問追加します。 | |
| 【配信】 | 4 | 人事 | ステータスを「回答受付中」に変更し、対象者へメールで配信します。 |
| 【実施】回答受付 | 5 | メンバー | 対象者がメール内のURLから回答します。 |
| 6 | 人事 | 回答状況(対象者数・回答済み人数)を随時確認できます。 | |
| 【集計】公開 | 7 | 人事 | 回答を「回答締切」にすると、自動的に集計が始まります(同時に複数のサーベイを集計することはできません)。 |
| 8 | 人事 | 集計が完了すると、全体レポート・所属別レポートで結果を確認できます。 | |
| 9 | 人事 | サーベイのステータスを「公開」にすると、権限設定に従って管理職が所属別レポートにアクセスできるようになります。 | |
| 【活用】結果の確認とアクション | 10 | 管理職 | 所属別レポートを参照し、AIアシストによる改善提案・アクション管理も利用できるようになります。 |
一般ユーザーにレポートやエンゲージメントサーベイの運用をさせたい場合、別途権限設定が必要です。
詳細は「エンゲージメントサーベイの権限設定」をご確認ください。